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プレスリリース 2006年10月13日
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在外日本古美術品保存修復:フィリップ モリス ジャパン K.K. カレンダー基金

かつて海を渡り、海外の美術館に所蔵されている日本の古美術品のなかには、制作されてから数百年という年月を経て劣化したままになっているものが数多くあります。それは、日本の古美術品が欧米の絵画と比べ、紙や絹などの弱い素材を使用しているために修復方法も異なり、海外で正しく修復できる人材が少ないことによります。

そこでわが国の伝統的な修復技術を提供し、正しく修復・展示・保存することで、在外日本古美術を守り、正しく次代に伝え、また海外の人々に日本の文化をよりよく理解していただきたいという主旨で、1991年に文化庁、東京文化財研究所、財団法人芸術研究振興財団など官民一体となった共同プロジェクトとして、「在外日本古美術品保存修復事業」が始まりました。フィリップ モリス ジャパンはこの事業に賛同し、翌年1992年に「フィリップ モリスK.K. カレンダー基金(当時)」が設立されました。

これは、在外日本古美術品の修復活動の意義を広く一般の方々によびかける募金キャンペーンで、寄せられた寄付金は財団より「在外日本古美術品保存修復」の活動資金に充てられます。また、ご賛同、ご寄付いただいた方々には修復された美術品を掲載したカレンダーを謹呈しています。現在は名称を「在外日本古美術品保存修復:フィリップ モリス ジャパン K.K. カレンダー基金」に変え、設立以来、毎年実施されてきました。過去14年間の寄付総額は2億3,170万3,056円にのぼります。

これまで本事業は世界各地の美術館・博物館より寄せられた数多くの日本美術修復依頼に応えてきたほか、現在では修復のための人材派遣・技術・資料提供など、在外日本文化財の保護に着々と成果をあげています。綿密な海外調査に基づき修復すべき絵画と工芸作品を選び、毎年10数点ずつ順番に日本に取り寄せて修復した後、各国の美術館に返却します。これにより、1991年から2006年までに40の美術館に所蔵されている日本古美術品304作品が修復されました。

2006年カレンダー

2006年カレンダー基金は、2005年11月1日~2005年12月28日を寄付金募集期間として実施しました。一般の方々より寄せられた寄付金は6,002件、総額1,325万5,273円にのぼりました。

2006年版カレンダーは、現在シアトル美術館(米国)に所蔵されている桃山時代(17世紀初期)の絵巻物「鹿下絵和歌巻」です。この作品は、桃山時代有数の書家・本阿弥光悦と、絵師・俵屋宗達との合作で、白色絵具を塗り込めた紙の上に金色・銀色絵具で鹿が描かれ、その上に『新古今和歌集』巻4秋上、西行の「こころなき身にも哀はしられけり・・・」以下に続く24首が墨書されていたものです。当初は22メートルを超える長大な巻物でしたが、昭和10年(1935)に上下2巻(12首ずつ)に分けられ、本巻はその下巻にあたります。

フィリップ モリス ジャパンでは、こうした活動を通じて、今後も日本の貴重な文化財保護に貢献していきたいと考えています。

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